骨前葬

ようやく祠堂経(永代経)が終わり、一息する間もなく、横浜で亡くなられた門徒さんの骨前での葬儀を執り行った。事故に巻き込まれ、50代の若さであったが、家庭を持たず独り身。危篤の知らせが嫁いだ妹さんの所へ、亡くなったのが5月の中旬、検死も長くかかり、火葬にするのも1週間待ちとの連絡。その間の、家の後始末、警察官とのやり取り・・・・。しっかりした旦那さんが居たお蔭と感謝しておられた。検死の最中に妹さんから私の所へ電話。御実家も取り壊され、どうしていいか迷った様子。私の方から、骨にしてからの寺での葬儀の提案。ホッと安堵した様子で日取りを決めた。参詣は3人。骨前に三具足を置き、無事、葬儀・骨上げ・中陰法要を済ませ、49日までお骨は寺で預かることに。

孤独死というのは何も独居老人だけの問題ではない。現に独身一人暮らしの壮年層が沢山いる。今回は御兄弟との繋がりがあったからと。断シャリ・終活の準備は?最近は相続や、成年後見人についての相談や、色々な法律問題に直面することが多い。リタイヤした司法書士さんに電話する回数が増えた。 珀琳寺 住職

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祭壇不要の骨前での葬儀