現役世代1.3人で1人の65歳以上の者を支える社会の到来

平成30年版高齢社会白書によると、

65歳以上人口と15~64歳人口の比率をみてみると、昭和25(1950)年には1人の65歳以上の者に対して12.1人の現役世代(15~64歳の者)がいたのに対して、平成27(2015)年には65歳以上の者1人に対して現役世代2.3人になっている。今後、高齢化率は上昇し、現役世代の割合は低下し、平成77(2065)年には、65歳以上の者1人に対して1.3人の現役世代という比率になる。

 らしいが、直近の予測ではなく2065年つまり、45年後の予測である。よく調べてみると、平成30年の日本の人口ピラミッドは、第1次ベビーブーム世代が60歳代の後半、第2次ベビーブーム世代が40歳代前半にある。その後の形状の変化をみると、平成52(2040)年に第1次ベビーブーム世代が90歳代前半、第2次ベビーブーム世代も60歳代後半となって高年齢層入り。平成77(2065)年までの高齢化の進展は、低い出生率のもとで世代ごとに人口規模が縮小することを反映した結果となっている。これらは急に来るのではなく、今年より来年、来年より再来年。現役世代を(15~64歳の者)としたのにも些か不安の残る統計の取り方だ。15歳は中卒で就労が出来る年齢というだけで、支える現役世代はかなりの数の減少になる事であろう。

地方の現実

田舎の寺の住職になって早31年。この間の門徒さんとの距離感は確実に変わってきている。門徒さんから見える寺壇関係の煩わしさ、そこに発生する年間の寺の管理費・本山の経常費などなど、過疎化に加え集金するのは困難になっているのが現実だ。末寺が抱える問題を解決する知恵もなく、過疎化門徒調査なんて、何の效も奏さない。自分のお寺は自分で守る。そろそろ本山の経常費連続完納60年、ざっくりと計算すると、億単位の門徒さんの懇志が本山へ収まっているはずだ。これからは、距離を置きつつ田舎の寺にあったアイデアを出し続けていく。石川県永代供養墓推奨寺院 珀琳寺 住職