悲願の仏壇が入った。

嫁に行った下の娘。結婚して1年半ほど、式は仏前、出産、マイホーム。家を建てたらお内仏(仏壇)が欲しいといこと。在家に嫁いだ娘の要望で色々とお内仏を探していたが、昨今の仏壇を欲しない社会。廃業した仏壇屋さんは数知れず、何軒か見て回ったが、開店休業の状態・・。そんな中、ご縁が整い、とんとん拍子に話が進み、悲願のお内仏が春の彼岸に娘夫婦の新居へ。婿さん不在の為、おわたまし(御移徒)のお勤めは後日に。

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娘宅のお内仏の大きさは70代。尚この大きさは本来は仏壇の大きさではなく、本山からお受けする三幅のご本尊の大きさから由来する。つまり、この辺だったら200代のご本尊に合わせて仏壇を製作したり、購入した。過疎化が進み、お内仏の処分の話が急速に進んでいる。10年ひと昔所か、1年ひと昔。

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おわたまし(御移徒)とは浄土真宗の最初のご本尊をお迎えするお勤め。字のごとく、阿弥陀様が私のところに渡って来て下さったという意味。門法した方なら理解しやすいが、お寺参りに疎い人は、入魂式、お性根入れ、魂を入れてくださいと・・。魂の解放は我々生きている人間の大事な課題。

石川県 永代供養墓推奨寺院 珀琳寺住職