布教

2月26日から28日まで、3日間 組内、能登部の成宗寺さんの祠堂経会(しどきょうえ)に布教に出講させて頂いた。寒い中、熱心に聞き入っている御門徒さん。今日が最終日だ。近年、布教師さん不足が深刻な問題になってきている。自身は自坊に急なお参りが入ると、ご迷惑が掛るので、布教に出る回数は少ない。若くて活きの良い布教師さんが育ってほしいものだ。珀琳寺 住職

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祥月命日

昨日2月18日は、父・先代住職の祥月命日。平成元年に亡くなり、27回忌を勤めたのは一昨年になる。丁度、下の娘も仕事が休み、家内・娘3人で本堂でお勤め、その後、庫裏の御内仏で『正信偈』。3食精進。なんでのない寺の日常風景である。なんでもないと言う事は大事な事としみじみ思う。人にお礼を言う(なんでもない事)家族にお礼を言う(なんでもない事)親・子どもにお礼を言う(なんでもない事)妻にお礼を言う(なんでもない事)。「ありがとう」のその一言が相手が変わるとハードルが高くなる。自分が本当に伝えなくちゃいけない事と真逆な言葉はポンポンと出てくる。相手に対する依存心が強いと尚更、罵詈雑言が。依存心が強ければ強いほど、徹底的に攻め立てる。

アメリカの心理学者ガリクソンの言葉を借りるならば「自己同一性の危機」自己とは何ぞやというおぼろげな問いかけが乳、幼少期を通し端的に言うならば、親との関係が良好に保てなければ、自己の確立はないと提唱した。

昨今、子供、特に乳幼児の虐待が取りざたされる。虐待された親も過去に親との関係に問題を抱えているのが多い。それは憎悪や怒りの感情をそのまま解決する事が出来ず、ある人はうつ病になり、ある人は虐待するという悪循環を繰り返す。

もう一度、自己の在り方を考えてみるトレーニングというものは大変重要な事。

仏教の教えは難しいとよく聞かされる。それは「自己とは何ぞや?」という釈尊四門出遊という仏道へ歩みでた原点と通ずるものが大である。

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上にガリクソンのライフサイクルの表を乗せた。問題を抱えて生きていくのは人間の常であるが、その原点を辿り、何度も何度も自己の在り方を探したいものだ。 珀琳寺 住職

 

 

 

大雪にびっくり

昨日から続いた大雪、雪かきも及ばず朝刊を取りに行くと、長靴の跡がポツポツと。門徒の新聞屋さんが徒歩で配達するのは何年振りだろう?今日は小康状態。これ以上降ると屋根の雪下ろしをしなければ・・・。奄美大島も115年ぶりの雪。当地は70cmの積雪。珀琳寺 住職

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今朝は雪が降りました

今朝は寒さと外の吹雪く音で目が覚めた。外気は-4℃、室内もマイナスだったろう。外に出ると30cm程の積雪、次女が出勤と言う事で、家内と雪かき。寒中だから当たり前だけれども、暖冬故、少しびっくり。午後には気温も下がり道路も凍結するだろう。慣れた者でも嫌な事である。露地も雪景色。 珀琳寺 住職

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北陸地方大雪??

日本列島寒気に覆われ、天気予報では全国的に寒く、大雪とのこと。北陸も90cmの大雪というが、朝起きたら車の上に3cm程。天気予報の北陸地方は新潟を中心に気象情報が出されていることが大きい。一昔は北陸3県(石川・富山・福井)に限定されていたような。北信越信越・中部など地域の呼び名も様々で困惑する。寒ブリで有名な富山県氷見にお参りがあり、山越えルート、雪に右往左往するかと思ったが、路面も一部見えていた。こんな事は想像にもしなかった。珀琳寺 住職

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「葬儀できず…」白骨遺体、警察相談で発覚

今年もこんなニュースが飛び交ってきた。自身の経験(住職歴30年)でも、最近は都会の門徒さんの孤独死が増えている。当然親兄弟も疎遠で、遠い親戚の方からの葬儀の依頼。世話を焼いて下さる親戚の方が時間とお金を割いて後始末に駆け回る。高齢になった遠方の兄弟には酷な仕事であろう。負担の掛らない永代供養墓推進の寺 珀琳寺 住職

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今年もよろしくお願いいたします

三箇日が済み、皆様はどんな新年を迎えられたでしょうか?寺の行事である修正会(しゅうしょうえ)も終え、雪の無い暖かい1月に違和感を感じております。今日は参り初めの日・法務は半日で終了。今年は時間に追われること無く、大切な方々とのご縁を育てていきたいと肝に銘じております。珀琳寺 はくりんじ 住職

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