祥月命日
昨日2月18日は、父・先代住職の祥月命日。平成元年に亡くなり、27回忌を勤めたのは一昨年になる。丁度、下の娘も仕事が休み、家内・娘3人で本堂でお勤め、その後、庫裏の御内仏で『正信偈』。3食精進。なんでのない寺の日常風景である。なんでもないと言う事は大事な事としみじみ思う。人にお礼を言う(なんでもない事)家族にお礼を言う(なんでもない事)親・子どもにお礼を言う(なんでもない事)妻にお礼を言う(なんでもない事)。「ありがとう」のその一言が相手が変わるとハードルが高くなる。自分が本当に伝えなくちゃいけない事と真逆な言葉はポンポンと出てくる。相手に対する依存心が強いと尚更、罵詈雑言が。依存心が強ければ強いほど、徹底的に攻め立てる。
アメリカの心理学者ガリクソンの言葉を借りるならば「自己同一性の危機」自己とは何ぞやというおぼろげな問いかけが乳、幼少期を通し端的に言うならば、親との関係が良好に保てなければ、自己の確立はないと提唱した。
昨今、子供、特に乳幼児の虐待が取りざたされる。虐待された親も過去に親との関係に問題を抱えているのが多い。それは憎悪や怒りの感情をそのまま解決する事が出来ず、ある人はうつ病になり、ある人は虐待するという悪循環を繰り返す。
もう一度、自己の在り方を考えてみるトレーニングというものは大変重要な事。
仏教の教えは難しいとよく聞かされる。それは「自己とは何ぞや?」という釈尊の四門出遊という仏道へ歩みでた原点と通ずるものが大である。
上にガリクソンのライフサイクルの表を乗せた。問題を抱えて生きていくのは人間の常であるが、その原点を辿り、何度も何度も自己の在り方を探したいものだ。 珀琳寺 住職
今朝は雪が降りました
今朝は寒さと外の吹雪く音で目が覚めた。外気は-4℃、室内もマイナスだったろう。外に出ると30cm程の積雪、次女が出勤と言う事で、家内と雪かき。寒中だから当たり前だけれども、暖冬故、少しびっくり。午後には気温も下がり道路も凍結するだろう。慣れた者でも嫌な事である。露地も雪景色。 珀琳寺 住職
今年もよろしくお願いいたします
三箇日が済み、皆様はどんな新年を迎えられたでしょうか?寺の行事である修正会(しゅうしょうえ)も終え、雪の無い暖かい1月に違和感を感じております。今日は参り初めの日・法務は半日で終了。今年は時間に追われること無く、大切な方々とのご縁を育てていきたいと肝に銘じております。珀琳寺 はくりんじ 住職